私たちの歩み

気が付けば、事業開始から20年。

1997年4月、NOVAの語学レッスンを自宅から受講できるようにするため、誰でも簡単に使えるテレビ会議システムのメーカーとして株式会社ギンガネットが創業されました。今だから言えますが、創業当時は手探り状態で、自動化もされておらず、予約は紙に書いて管理していたり、レッスンの度にインストラクターと生徒さんを繋がるように手動で設定をしたりと、レッスン開始と終了の度にドタバタしていました。少しずつ、自動チェックインシステムやMCUといった多地点接続サーバの開発が進みましたが、レッスン毎に手動による設定が必要で、少しでも作業が遅れるとトラブルになったり、時には、サーバが停止して、その時間帯のレッスンが全て提供できないこともありました。生徒さんもトラブルに慣れてしまっている方も増え、トラブル問合せしなくとも、少し待ってから再接続をしていただけるような状態でした。こんなにトラブルが多いのに良く続けていただけたと思います。(昔の話ですので、ご容赦ください。)そんなトラブルだらけでしたが、多くの生徒さんの協力のおかげで、今の礎(いしずえ)を築かせていただいたと今では感謝しかありません。

私が本事業に加わったのは、まだまだトラブルが頻発していた2000年8月です。
毎日、電話がひっきりなしに鳴っていて、そのほとんどがトラブル。
配属された日には、びっくりしてしまいましたが、ハードルが高いと燃えてしまう性格が功を奏して、数日の研修後からは片っ端から電話を取りまくって、ありとあらゆる対応しました。問合せが多くて同時に2つの電話対応をすることも珍しくありませんでした。

そんな中、TelePort301という一体型のテレビ会議システムと安定した自動チェックインシステムの開発が進み、私は検証を担当していました。検証開始した当初は、これで安定したレッスンが提供できるようになると期待に胸を膨らませて検証を始めましたが、開発されたバージョンを検証すると、バグだらけ。今考えれば開発中のものですので、バグだらけなのは当たり前でそれをつぶしていって完成させるのですが、当時はまだそんなことを理解できておらず、少しでも負荷を上げるとフリーズしてしまったり、想定外の動作をしたりしていて、胸がしぼんでいったのを覚えています。しかし、逆境があればあるほど火がついてしまう性格が表目(?)に出て、みんなと一緒にバグを出しまくって、開発にフィードバックしまくりました。​
最後の方は、バグが出なくなってしまい、逆に悔しくなったのを覚えています。

2002年、念願のTelePort301をリリース
ワンタッチで接続できて、設置も簡単で、トラブルが激減していったことを覚えています。
しかし、夢は儚いものですね。2002年頃までは、まだインターネットは普及しておらず、ISDN回線という128kbpsの安定した回線が主流でしたが、インターネットが普及し始めました。しかも、安定した光ファイバーではなく、不安定なADSL回線を使ってのインターネット回線です。パラソル部隊が街中に溢れかえっていたのを記憶していらっしゃる方もいるかと思います。電話回線を使ってインターネットができるADSLです。どこの通信事業者もこぞって普及を促進し、全国に一気に普及していきました。これが後にトラブルの火種となるのです。
私たちは、TelePort301のリリース後すぐに、インターネット回線の普及を見据えて次期端末の開発を進めていました。WarpGate501です。ISDNでもインターネット回線のどちらでも使えるという優れもので、まさにインターネット回線への過渡期であることを示す象徴的な端末です。そんな時代の象徴であった501の検証も一部の検証を担当しており、同じように始めはバグだらけでしたが、開発と検証を繰り返し無事に開発に至りました。

2003年、インターネット回線に対応したWarpGate501をリリース
端末自体は、安定しているのですが、今度はインターネット回線(特にADSL)で通信速度が出ずに安定しなかったり、ルータというネットワーク機器でうまく設定が出来なかったりといったトラブルが多発しました。自分たちでコントロールできない部分なため、随分と悩まされました。通信事業者やルータメーカーに毎日のように連絡を入れて、改善要求を伝えていました。
技術の進歩のおかげか、我々の日々の問合せによる想いが通じたのか、1年後くらいには安定するようになったと思います。

その後、WarpGate502、503を順次リリース。
そして、インターネット回線専用のWarpGate601をリリースしました。
お茶の間留学向けだけではなく、法人様にも広く利用していただけるようになり、某警察で、無人交番でのテレビ対話システムとして導入されました。
テレビ会議システム事業は順調に推移していく一方で、NOVAの本業に陰りが差し始めていました。テレビや新聞では、いろいろなことが取りだたされましたが、後ろ暗いことは何もありませんでした。これは本当です。そこだけは、本当に悔しかったことを記憶しています。まぁ、あのような体験はしたくでもできませんので、今となっては、本当に良い思い出ですが。変調が起き始めてから、会社更生法の申請までに1年くらいありましたが、その間に、不安を抱えた仲間の多くが会社を去っていくこととなり、在籍数が100名超えていましたが、最終的には30名を切っていました。

2007年の11月に会社更生法が申請されることになり、ギンガネットもNOVA同様にジー・コミュニケーショングループの傘下に入りました。ジー・コミュニケーショングループ傘下にあったジーコムシステムソリューションの一事業部という形で、入ることになりましたが、ギンガネットの一部社員の強い要望により、ギンガシステムソリューションという会社名にしていただけ、ギンガという名前が残ることになりました。文字数にすればたった3文字ですが、本当にうれしく、今でも感謝しています。
ジー・コミュニケーショングループに移籍後、NOVAが本業の立て直しに奔走する中、私たちは、法人向けのテレビ会議システムだけでも事業運営ができるよう法人営業に力を注ぎました。おかげさまで、WarpGate601は、非常に安定した製品で大きな影響を受けることもなく、少しずつ契約が伸び、十分に法人さまだけで事業が成り立つようになりました。

そんな矢先、ジー・コミュニケーショングループで事業再編があり、教育事業(NOVA事業含め)はジー・コミュニケーションの創業者の方に引き継がれることとなり、NOVA事業がジー・コミュニケーションから離れることとなりました。そして、NOVAお茶の間留学向けのテレビ会議システムの提供も行わなくなることとなりました。いつかこの日が来ると思っていましたが、実際に提供しなくなると心寂しい思いをしたのを覚えています。にしても、何事も備えが大事ですね。法人向けのサービスだけで利益を確保できるような体制にできていて良かったです。

2013年7月1日、私たちは、法人様向けに特化した形で、再出発することとなり、テレビ会議システム事業を中心に分社化を行いテレビ会議システムのギンガシステム株式会社としてやっていくこととなりました。分社化後は、テレビ会議システム以外にも、ホームページ制作、業務管理システムFitwork、サーバ・ネットワーク構築などの新規事業も開始しました。そして、念願であったテレビ会議システムの新規開発にも本格的に着手し、様々な試行錯誤の結果、ようやく2017年9月にフルHD対応のLoopGate1000というテレビ会議システムのテストリリースにこぎつけました。創業当初からの誰もが簡単に使えるというコンセプトは、今も根付いています。今後は、テレビ会議システムのメーカーという視点だけなく、誰もが映像を交えたコミュニケーションを通じて、様々な情報に触れたり、共有することのできる社会基盤を作り、世界に売って出ようと目論んでします。2017年は、私たちの新たな歩みの第一歩となる年になると確信しています。

一緒に道を歩んでくれる仲間を募集中ですので、興味を持っていただいた方はぜひ弊社の門を叩いていただければ幸いです。

ギンガシステム株式会社
​代表取締役 比嘉英樹